CINEMA STUDIO28

2015-07-31

中国电影博物馆 8 / 电影美术 电影技术






北京。中国電影博物館、広すぎてすでに足が痛いけど、ラストスパート。映画美術、映画技術の展覧。これがなかなか面白くて・・・。









ふさふさの付け眉、付け顎鬚・・・!






血糊いろいろ。用途によって色が違う。







中国っぽい髪型のかつら。







先生に連れられてきたっぽい小学生ががやがや騒いでたのだけど、
その気持ちわかる。このゾーン、面白い。







俳優が役の顔になっていく過程。








映画美術の世界。組まれたセット。








整然とした仕立て屋さん。








撮影の様子、マダム・タッソー風。






映画技術のコーナーに突入。
フィルム現像の説明ゾーン。








どうやって3D CGアニメを製作するか、過程を説明したボード、
モデルになってるのがペンギンだったのでつい撮影。






衣装コーナー。
ちょっとした顔つきや骨格、着こなし、日本と似てるようで違いもあるのよね。









展示ゾーンの観賞終了!足がパンパン・・・だけど、この規模の展示で
無料なんて太っ腹。満腹。
建物が巨大なのは理由があって、半分はIMAXシアターも併殺した上映ゾーンになっている。
上映室もいくつかあるみたいで、フィルムで古い中国映画を観る上映室もあるらしい。
また来ることがあれば、次はそこに籠って古い映画観たいな・・・。








車でここまで連れてきてくれた友達に大感謝。
歴史など、自分の理解が浅いところも把握できた気がしたので、
本などで知識補充して、中国映画たくさん観なければ!








外に出ると、白昼、影ひとつ落ちてなかった。
40度はあったと思う。


2015-07-30

中国电影博物馆 7 / 港台电影

 
北京。中国電影博物館、香港マカオ映画ゾーン、私が映画について物心つき始めた頃に観た映画がずらっと紹介されていて懐かしい。「花様年華」、眼鏡かけてネクタイしめてる男性は、王家衛(ウォン・カーウァイ)なのだけど、この博物館、全体的に人物紹介写真、その写真でいいの…?もっと他にいいのがあるのでは…?と思うのが多かったな。その隣のトニー・レオンしかり。
 
 
 
重慶森林!「恋する惑星」!
思い出すだけで甘酸っぱい…!
 
 
 
 
そしてちょっと驚いたのが台湾映画ゾーンが、しっかりした規模であったこと。
何に驚いてるのか、自分の思い違い、思いが及ばなかっただけなのだけど、
台湾映画を中国映画の範囲に含める事実に、はっとした。
ここは北京、台湾は中国。
 
 
 
 
台湾で最初に映画上映された場所。
中国で最初の映画館に行ったばかりだから、こういう場所に興味がわく。
 
 
 
!!!
今年、東京で「恐怖分子」と併映で上映されたオムニバス「光陰的故事
が流れてる!
しかも、エドワード・ヤンの「指望」が!
 
 
 
 
台湾映画の歴史ももちろん、戦争を避けては通れない。
 
 
 
 
エドワード・ヤンのゾーン!
青海竹馬は「タイペイ・ストーリー」という邦題だったかな。
めったにかからない映画だけど、東京では私の知る限り、
2007年、追悼上映で1度上映されていて、私もそこで初めて観た。
 
 
 
 
李安(アン・リー)の台湾三部作「推手」の紹介。
ハリウッドで活躍する監督になるなんて想像もしなかった。
 
 
 
 
 
飲食男女、「恋人たちの食卓」の脚本、シンプルで素敵!読んでみたい…!
 
 
 
 
中華圏の映画紹介ゾーンはこれで終わり。
あとは映画技術や衣装の展示など。
建物は螺旋状のようになっており、中国らしく赤赤しい。

2015-07-29

中国电影博物馆 6 / 精武门

 
 
北京。中国電影博物館、見覚えのあるゾーンに。ということは、中国大陸の映画は、第5世代の紹介までだったのかな。その後の、贾樟柯(ジャ・ジャンクー)など見かけなかった気がするのだけど。
 
 
北京ダック食べながら友達に、映画が好きだから博物館に行きたいと言うと、中国の映画、何を観てるの?と言われたので、贾樟柯とか。と言うと驚かれた。日本で映画好きな人々は彼の新作楽しみにしてて、全国公開されたりするのよ。と言うと、さらに驚かれた。友達曰く、国際映画祭に出品するのが好きな人で、いろいろ賞を獲ってるのはニュースで知るから名前だけは知ってるけど、映画館にかかってるのを見かけたことはない、とのこと。中国人で彼の映画を観る人は少ないだろう、と。日本では人気があって、去年の東京の映画祭(フィルメックス)では審査委員長だったよ。と言うと、彼は中国で評価されないから外国に行くのが好きなのかもね!と、なかなかの言われようだった…。去年、フィルメックスで観た贾樟柯を追ったドキュメンタリーでも、自分の映画がなかなか上映されず哀しい、って本人も言ってた。なかなか公開されないので、彼の両親も、息子が有名な映画監督になったことが信じられず、初めて公開されて両親に観てもらうことができたのは「プラットホーム」だったって言ってた記憶。たくさん賞を獲ってるのだから、博物館でも紹介があってもいいものの見事な無視されっぷり。博物館は2005年に開館したから、開館後の映画人たちをフォローできていないだけなのかも。
 
 
香港、マカオ映画の展示室では、ブルース・リーが立体的だった。「燃えよドラゴン」、中国語で「精武門」っていうタイトルなの、初めて知った。
 
 
 
 
ここから先は、見覚えのある映画が多いゾーンに突入。

 

2015-07-28

中国电影博物馆 5 / 儿童片

 
 
北京。巨大な中国電影博物館。ようやく3分の2ほど観た…。友達は映画にあまり興味がないのと、中が広すぎて疲れるので、外で待ってる。と途中離脱。私の趣味全開なところにつきあわせて申し訳なし。でも、充実の内容、とっても嬉しい。
 
 
ん?展示がポップになった、と思ったら、アニメ映画、子供映画ゾーンに突入。
 
 
 
左の豚、可愛い!パンダに話しかけてる。この映画観たい…ってこの博物館で何百回も思った。
 
 
 
子供映画もさすがに中国っぽく小英雄シリーズは、抗日戦争の頃、
少年たちも頑張ったよ!というプロパガンダ系映画シリーズの紹介。
 
 
 
 
頑張る子供たち、マダムタッソー風。
 
 
 
 
こちらは、よい子シリーズ。
子供たちの幸福な生活と、活き活きした様子が、映画製作者たちの創作熱を刺激して、
現実生活を反映した子供映画が作られた、とのこと。
 
 
 
 
この博物館で、これ観たい!と思った映画ナンバーワンがこれ。白うさぎ。
ポスターの下では、茶色うさぎ?別の動物?が銃を構えてるから
メルヘンなだけの映画ではないのだろう。
 
 
 
 
知ってる映画は1本もないけど、フォトジェニックな展示、目に楽しい。

 

2015-07-27

中国电影博物馆 4 / 第五世代

 
 
北京。中国電影博物館からまだ出られない。なにしろ巨大、IKEAサイズの博物館。日本であまり観る機会のなさそうな古い映画や抗日時代の映画の展示が続いて、このまま最後までこんな感じなのかしら…と思っていると、見慣れた映画のゾーンにようやく突入。第5世代と呼ばれる人々。80年代半ば以降。私が物心ついて自主的に通い始めた頃には、彼らは既に有名で、あちこちの映画祭で賞を獲っていた。
 
 
 
 
右上、「初恋の来た道」!私はチャン・ツィイーのファン。
 
 
 
 
黄色い大地に紅高粱、物心ついた頃にはもう、
映画好きなら観ておいて当然だろ?というラインナップに入っていた記憶。
第五世代の映画で最初に観たのが確か「菊豆」で、
コン・リーを観たのもあれが最初だったはず。
 
 
 
 
こちらは中国の映画賞のトロフィーなど。博物館、まだ続く!

 

2015-07-26

中国电影博物馆 3 / 抗战,领导人

 
北京、中国電影博物館。展示の前半は時系列になっており、大陸の映画の歴史を追うのだから、もちろんこういう展示もある。抗日戦争時代の映画。去年、東京国際映画祭で観た「黄金時代」でも抗日戦争は描かれていたし、中国映画を観る上で避けるほうが難しいテーマ。
 
 
 
 
この時代、上海と南京で映画が作れなくなり、映画製作者も当時の政治の中心だった武漢、武漢から中心が移った重慶に移り、大后方という場所で、抗戦映画運動が発展した、とのこと。撮影所にいる周恩来の写真。
 
 
 
 
撮影風景の絵。
 
 
 
解放戦争時期の映画。
 
 
 
政治家たち。
(毛沢東の肖像画、似てないね…?と思って撮った写真…)
 
 
 
毛沢東、劉少奇、周恩来…など政治家たちと映画界の繋がりの写真も。
 
 
 
これは「新中国」の第1作目の映画とのこと。「橋」というタイトル。
 
 
 
1949年、周恩来は「橋」の製作チームに接見して
「君たちに感謝する。我々は自分たちの映画を持つことができた。」
と言った、とのこと。
 
 
 
 
「橋」は工人階級が、偉大な創造性を発揮した映画だ、と書いてある旗。中国でこういった過去の映画を観る機会が今、どれだけあるのか知らないけれど、映画はその国を知るための道具でもあるので、現代に撮られた過去を回想する映画だけじゃなく、当時撮られたこういった映画も機会があれば観てみたい。
 
 
 
 
「新中国」の最初のカラー映画は1956年「祝福」。
 
 
 
このあたりは戦争ムードも和らいだ時期なのか、大映ロマコメっぽい映画もあるようで、1957年「护士日记」(看護婦日記)に興味津々。重々しい展示を観た後、このあたりから気分が和んだ…。