CINEMA STUDIO28

2017-01-11

文体


2日ぐっすり眠り、頭がようやく冴えてきた。人間だって動物だから、冬眠制度は必要だと思うの。


年明けのこの時期は、寒いから外に出たくない…と思いながら、様々な媒体が年間ベストを発表するのを、ほう、と眺めたり、オスカーに絡みそうな映画が徐々に公開されるスケジュールをチェックする時期でもある。スコセッシ「沈黙」も間もなく公開のようで。


そんなふうにキネ旬ベストテンを見ていて(こちら)、竹原ピストルさんが助演男優賞か、素晴らしかったものね、と流れで西川監督のメイキングエッセイの更新を読む(こちら)。


役作りのためブラインドタッチの練習中という本木さん、練習中だからなのか、句読点の独特さに読みながら心がざわつくのだけれど、役名の「幸夫」をアレンジし、メールの差出人名がいちいち「幸薄夫」「クラクラ幸夫」「遥々幸夫」と内容に合わせて変化していくことに呆気にとられた。記憶の遠くにある80年代の香りが現在進行形で香る文体。文体にも年齢や世代って色濃く出るのだなあ…当たり前か…。