アンスティテュ・フランセで4月、ジャン・ユスターシュ「ママと娼婦」がかかる!と知って狂喜乱舞したのはかなり前。手帳の4月のページにタイトルを書き、上映の詳細がわかるのを心待ちにしてた。
「ママと娼婦」は、我が人生の映画10本にランクインするであろう映画で、上映を常に追いかけてる。日本で観たことはまだない。
パリで観る機会あるかしら、と機会を待ってたけど、到着してすぐに行ったポンピドゥーでは到着直前までユスターシュ特集をやっていたのにタッチの差で逃したらしかった。悔しくて、パンフレットだけうらめしく貰ったり、(写真は全部2007年、パリにしばらく暮してた頃のもの。懐かし!)
後日、ポンピドゥーの本屋でシナリオ発見し、小躍りで即座にレジへ。適当すぎる仏語力のわりに貪り読んだり、
ロケ地巡り・・・と言うほどのわざわざ感もなく、普通に街を歩いてると見かけるメジャースポットではあるものの、
フロールもクーポールもその他の歴史豊かな能書き以上に私の中では「ママと娼婦」の舞台としてのフロールやクーポールであり、
・・・というしつこさで追いかけるうち冬が終わり春が来た後に夏までやってきてヴァカンスに突入、確か毎週水曜にパリ中の映画館の番組が入れ替わり、そのたびに上映検索で必ずチェックしていたら、帰国間際、もうパリで映画観るのも最後?というチャンスで上映発見!小躍りでカルチェラタンのCINEMA DU PANTHEONへ。
「ママと娼婦」は過去の日本での上映では、途中休憩時、会場は「・・・」と何ともやるせない空気に包まれたと聞いており、私自身も暗い部屋で三角座りで独り観る映画だと思ってたけど、パリでの上映は意外にもあちこちからクスクス笑いが漏れる和やかさ。レオー演じるアレクサンドルが何かと笑いを誘うようで、観客みんなで、本当にしょうがない子ね!と出来の悪い息子を見守る母親みたいな眼差しをスクリーンに向けていた・・!クスクスがMAXに達したのはアレクサンドルがベッドで「優しくされるのが好き?それとも激しく?」と問いかけるシーンだったことをここに記録しておく。私自身は、この映画に自分が惹かれる理由が、何度観てもよくわからないところが好きな理由だと思ってる。
そして・・ついに4月!東京での上映!と、発表されたスケジュールを興奮しつつ観てみると・・なんと金曜昼に1回のみ上映・・万難排したいけど槍が降っても仕事しなきゃなんない日だった・・・。金曜って祝日だっけ?ってカレンダー何度も見ちゃった。「ママと娼婦」は4月12日金曜、11時半から上映です。興味を持たれた方は飯田橋へ是非。ああああああああ、最後に流れるエディット・ピアフを東京で聴きたかった・・・
http://www.institutfrancais.jp/tokyo/events-manager/cinema1304110414/
カラックスもロメールもベタ褒め。さすがに気が合うわ・・