CINEMA STUDIO28

2016-10-23

五郎兵衛!



書きたいことは山々あるのに、まとめてる余裕がなくて日記のタイトル考えるのも怠ける季節がやってきた。秋ですね。


朝10時から、「七人の侍」を観てきた。TOHOシネマズ日本橋は広めのスクリーン(6番)を準備してくれたけど、週末のチケットはあっという間に売り切れていた。


4Kデジタルリマスタされた「七人の侍」は、砂埃がさっとはらわれたようなフレッシュな映像になっており、そのことが作用したのかどうか、七人のうち、若手二人(ミフネと木村功)のキラキラ度が増し、二人が若気の至りということか、侍である前に僕だって人間だもんネ!と感情を露わにして仕事(野武士から百姓を守る)に良からぬ影響を及ぼすのを、志村喬をはじめとする五人の大人チームが老練な手さばきでフォローしチームとして目標達成せんとする、プロフェッショナル仕事の流儀っぽさを今日は感じた。



10代の頃に観た時は微塵も感じなかったことに、五郎兵衛(稲葉義男)、最高じゃないですか!七人の中で一番好きになった。有能だけどひけらかすことなく、飄々とリーダーをサポートする参謀役。派手な動きはなくても、この人がいればなんだか安定感増すね!と信頼されてるタイプ。「ご冗談を!」を筆頭に台詞もいちいち粋で、大人の男なのである。この魅力は小娘(=10代の自分)にはわかるまい。ああ、五郎兵衛の渋い活躍を最後まで追いかけたいから物語から退場しないで!と念を送りながら観ていたのだけど、願いは虚しく散った。



今日のところは、ひとまず以上。上映はしばらく続き、11/4(金)まで日本橋にて。チケット確保はお早めに。


http://asa10.eiga.com/2016/cinema/611.html