CINEMA STUDIO28

2016-12-21

2016/12/21


日記にタイトルをつけるのをサボってるうちに、タイトルのつけ方を忘れた。映画というテーマだけ決めて、毎日日記を書くことに決めたのが2年前の冬至の日。丸2年続いて、明日から3年目。


昨日書いた、西川監督のメイキングエッセイ、


http://j-nbooks.jp/jnovelplus/original.php?oKey=79



本木さんの永い文章は、句読点の独特さに慣れず多くを読み飛ばし、気がつけばプロデューサーK氏の文章、そして西川監督の文章へ。



なかなか寝付けずに夜中、読んでいたからか、なんだかこのあたりに、心がしんとした。



「私はこのホンを書くのに、みっちり生活を人生を賭して来た1年半を、先がどうなるかの見通しのつく世界に丸めるようなことをしたくないんです。」



「私は自分自身もどうしようもない人間で、さんざん絶望してますが、それでも他人にも、自分にも、また期待をしてしまうんです。本木さんにも(笑)。私はこれが五本目です。爆弾を抱えないと楽しめないし、私にとって映画を作ることはいまだに分不相応な気がしてとても辛いことなので、どのみちそういうものを抱えるならば、これまで自分がやってないことや、人がやりそうにないことをやらなくては、虚しいんです。」


己の欲望に他者を巻き込む側の人間の、ふてぶてしさと脆さの混じった文章。そして西川監督は、幸夫くんなのだなぁ。公開されるとは知らずに交わされただろう言葉たちを目撃してしまった、不埒な興奮と居心地の悪さよ。