CINEMA STUDIO28

2015-04-26

利き酒的な

 
 
しっかり朝食を作って食べたり、投票に行くなどしてウォームアップした後、ルビッチ特集へ。ウォームアップが功を奏したのか昨日より集中して観られた。
 
 
ちゃんとした感想は後日書きたいのだけど(せっかくのルビッチ特集なのだもの!ちゃんと書かないと未来の私が現在の私を恨むね!)、他に書くものがあるので、ひとまずメモ。
 
今日の2本立ては、
 
「結婚哲学」1924年 サイレント
「君とひととき」1932年 トーキー
 
で、後で作られた「君とひととき」は「結婚哲学」のセルフリメイク。サイレント/トーキーの違い、キャストの違いなど、違いはたくさんあるけれど、筋書きは同じ。同じセリフもいくつかあった。時系列に「結婚哲学」→「君とひととき」の順に観ると、いかにリメイクしたかの過程が楽しめるし、逆に遡って観ると元ネタが楽しめる。利き酒みたいな2本立て!どちらの順でも観てみたいけど、今回は時系列で。
 
 
 
 
いかにもルビッチ映画!という筋書きの、上流階級の奥様が親友の夫にモーションをかけ(って、すごく古い日本語のような気がするけど適切な表現は何かしら…)、2組の夫婦と1人の男が入り乱れ…という艶笑喜劇。
 
 
興味深いのは、「君はひととき」のほうはルビッチが監督、ジョージ・キューカーが監督補佐という役割で、これはどういうこと?と書籍「ルビッチ・タッチ」を斜め読みしてみたならば、最初はジョージ・キューカーが監督していたのを、途中まで撮ったラッシュを観たルビッチが気に入らず、不満の手紙を書き、途中から監督が交代したのだとか。というエピソードは知れたのだけど、具体的にどの程度、ジョージ・キューカーが撮ったカットが残ってるのかまで書かれておらず、ちょっとモヤモヤが残ったので継続リサーチ案件にしようと思う。
 
 
観ているうちに、ルビッチの映画としか思えなくなって、ジョージ・キューカーのことが頭から消えたのだけど、途中、あれ?ルビッチのセリフっぽくないな?と思うセリフにぶつかり、ははーん、これはもしやジョージ・キューカーの仕業?と思ったり。2人の監督としてのキャリアや資質の差もあるだろうけど、ルビッチの映画を観ていると、現在よりずっとタブーも多かっただろう時代によくこれを撮ったなぁ・・と思うことも多く、ジョージ・キューカーはそういうのを避けて監督しようとしていたのでは…と深読み中。
 
 
考えたい案件だけ書き残して、とりあえずメモ。