CINEMA STUDIO28

2015-04-02

Ghost World





14年ぶりに観たゴーストワールド、「これを面白がって観ていたなんて、あの頃は青かったのだな」って気分になるに違いない。と決めてかかっていたのだけど、そんな単純な映画ではなかった。当時はスカーレット・ヨハンソンに一番感情移入して観ていたし、今でも自分に一番近いのは彼女かな、と思うのだけど、時間が経ってみると他の登場人物についてもわかりすぎる。







仕事を選んだきっかけはオタク的理由だったとしても社会人として働きながら、趣味であふれた夢の城を守り続けるブシェミの諦観と純粋さ。ソーラ・バーチ演じるイーニド、その街にいて退屈ばかりで何をやってもうまくいかない時は、街自体が彼女を次の街へ、ここにいちゃいけないって押し出しているってこともある。


出演者の現在も知っているわけで、ソーラ・バーチをすっかり見かけなくなり、スカーレット・ヨハンソンがこんなにメジャーになるとは、当時はもちろん想像もしなかったけど、ゴーストワールドの物語の続きのような現実だな、と思う。街の小さな店で働く男友達がブラッド・レンフロだったとはエンドロールで初めて知ったけど、彼がもう亡くなってしまっていることも同時に知った。


そして公開当時のサイトが今も残っていることに驚いている。これを観てようやく14年前の映画だったって実感が湧いた。


2001年当時のサイト!私はこれを観たのだろうか・・。