CINEMA STUDIO28

2015-04-08

MM interview

 
 
マリリンを撮った写真の中で、ダグラス・カークランドの写真群(an evening with Marilyn / Douglas Kirkland)が一番好き。撮影中、マリリンにベッドに誘われたけど、妻を愛していたから、思いは写真にこめた。ってダグラス・カークランドのインタビューは何で読んだのだっけ。
 
 
マリリン・モンローについて語る人は多いけど、本人がちゃんと語ってるのはほとんど読んだことことがないな。目にしたとしても、神話のように語り継がれている前後の繋がりがわからないフレーズだけ。
 
 
だから「インタヴューズ」という本におさめられたインタビューは何度も読んでいる。特にこの部分が好き。
 
 
「戦時中工場で働いていたとき、土曜の夜になると映画を見に出かけた。そのときだけよ。心から楽しむことができて、本当にくつろぐことができて、笑い、自分自身に戻ることができたのは、ひどい映画にあたったときはそれはがっかりしたわ。まる一週間ずっと映画を楽しみにして、入場料を稼ぐために懸命に仕事をしているわけでしょ。なのに俳優がいいかげんにやっていたり、だらしなかったりする。そんなときは映画館をあとにしながら無性に腹がたったものよ。だって残り少ないお金であと一週間生活しなくちゃいけないんだもの。だから私はいつも、一生懸命働き、映画館に行って自分の稼いだ金で切符を買い、楽しいひとときを過ごそうと期待する人たちのために演じてきた。そういう人たちに見てもらうためにね。監督が何を考えていようがそんなことはあまり気にかけないの。」
 
 
マリリン・モンローには銀幕でしか出会えないのは、本人のこういうところに理由があるのかもしれない。これは、生前最後のインタビューという説がある。