慌ただしくしていて、観た映画についてじっくり書けるような時間を確保できないでいる。
久しぶりにたっぷりした時間、関西に滞在してみて、朝出かけて映画を観て夜遅く帰宅するって、学生時代の生活みたい、と日々思っていた。
これまで国内外のいろんな街に通ったり暮らしたり関係を結び、どの街も合うところ、合わないところはありながら、振り返ってみればどの街も好き。おそらく、どの街にも素敵な映画館があって、浮き沈みのある日々の時間を、映画館に身を浸すことで自分を保てていた/いるのだと思う。
元町映画館に行ってみたい、というシンプルな理由で神戸に行って、「小さな映画館だから早くチケット買わないと満席になるのでは」という東京が植え付けた習慣に従い勇み足で買い求めたら、整理番号1番だった。前のめりすぎる。東京の速度で神戸を歩くのは違うのだ、と、ひとまず学習した。