なら国際映画祭を今日はお休みして、神戸へ遠征。
奈良からだと梅田に出て乗り換えて…と面倒で遠く感じていたのだけど、近鉄と阪神の相互乗り入れで気がつけば身近になっていた。とは言え、関西にいた頃に乗り入れが始まっていたら、もっと頻繁に神戸に行ったか?と考えてみても、きっと行かなかったのだろうな。地理的な距離というより、関西って文化的な分断がそこここにあるように思う。
ずいぶん久しぶりに神戸を歩いてみて、街がコンパクトで少し歩くだけで商店街から海に出たり、はたまた山もあり、奈良や京都の盆地では味わえない開放感があって、普段とは違う町に来たな、と思う。映画「ハッピーアワー」では、神戸の街も登場人物のように主要な役割を担っていて、あの映画を通して、近いようで遠い神戸への憧れをしばらく募らせていた。
海辺を少し歩き、写真を撮って立ち去ろうとすると、スーツケースを転がす純さんを乗せたような、フェリーの汽笛が背中から追いかけてきた。