CINEMA STUDIO28

2016-04-19

2016/4/19

 
 
昨夜からの読書。室生犀星「蜜のあはれ」、いつの間にかいろんな書籍が出ているけど、どれか旧仮名遣いのものはあるのだろうか。普及しているのは講談社文芸文庫版だけど、あれは旧仮名ではない。かつて書店で手にとってみて「をぢさま」が「おじさま」になっていてがっかりしたっけ。題名もやはり「あわれ」ではなく「あはれ」と書かれているものを読みたい。
 
 
信頼のおける国書刊行会版を今回も借りてきた。これまで暮らしたあちこちの街の図書館で、この本を何度借りただろうか。持たない派に図書館は好都合だけど、金魚の目の部分に所有元を主張するシールを貼るのはいただけない。そろそろ購入して手元に置くべきということだろうか、時は満ちたか。
 
 
今回借りてきたのは、映画を観る前に読んでおきたかったから。都合のいい場所でかかっていないせいもあって延び延びになってるけど、理由は他にあって、映画を観てしまうともう、私とこの物語の蜜月期間が終わってしまう気がして。意を決してさっき予告篇を観てみたら、もう言いたいことが3つ4つ見つかってしまって、どうしよう、とぐずぐずしている。