CINEMA STUDIO28

2016-04-12

Cinema memo : 映画館

 
 
心身の復活、5合目まで到達。ほとんど1人で黙々と仕事を片づけて、体調も崩せない…と気が張っていたので終わった後の脱力感もなかなか。週末、見送った岩井俊二の新作、観に行く日にち、改めて決めた。
 
 
北京の映画博物館、CGってどうやってつくるの?のコーナー、ペンギンがモデルになっていたので思わず撮った。キャラクター設計→背景設計→動作設計→合成、という流れで無の状態から寒そうなところにいるペンギン映像が出来上がるステップの解説。ペンギン、モデルとしてしっかり働いていた。
 
 
去年発売された写真集「映画館」、まだ買っていないのだけど、刊行当時いくつかあった展示に行くつもりで全て逃したよよよ…とおもっていたら、フィルムセンターの次の展示がまさにそれ!
 
 
 
 
出品リストを見ていると、連載に書いた映画館が3つも(新宿、浅草、新橋)、そして新宿ミラノ座はペアシート、銀座シネパトスの座席も。映画や監督の展示はたくさん観たけど、映画館そのものの展示って初めて観るのではなかろうか。今は観る方法も増えたとはいえ、映画館がなければ映画、観られない時代が長かったのにね。ミラノ座やシネパトスの座席、あまり印象は強くなくて、東京の映画館だとやっぱり新橋文化の座席が懐かしい。ドリンクホルダーもついてないぐらい古くて、長い時間、人に座られ続けた形跡のあるベコベコした合皮だった。飲み物買って入っても、飲み干すまでずっと手で持ってなきゃいけなかったのよね。ドリンクホルダーにずいぶん私は甘やかされていたんだな…と気づいたものよ。
 
 
戦前の映画館の写真も楽しみ…!映画はもちろん好きだけど、映画館そのものも好き…異国の見知らぬ街の映画館の写真など眺めてどんな観客がいてどんな映画がかかるのか妄想したり、映画館の階段に無造作にフィルム缶が積まれてるの見るだけできゃーっ!と胸が高鳴ってその日はおいしくご飯が食べられるよ…という嗜好はなかなか伝わりづらく(当たり前か)、私も説明の言葉をあまり持たないのだけど、そんなニッチな嗜好を満たしてくれる展示があるなんて、まったく東京はいい街だな。