去年の北京。友達の車から観た建築群。北京は凝った建築の見本市で、SF映画の未来都市みたいだったな。このビルは龍の頭の形、隣に低いビルがいくつか並び龍の体のようで、水が波打ったようなデザインのオリンピック水泳競技会場も視界に含めてみると、水辺から龍が頭だけ出してるように見えた。
引き続き「ハッピーアワー」について思い返し、LAから来た友達は東京滞在が48時間にも満たない短さなのに、そのうち6時間をスパッとあの映画に捧げて、さすがに映画猛者であったなぁ。時間の長さから勧めるのを一瞬躊躇ったけど、他の選択肢がロメールやトラック野郎で、それよりは日本のインディーズこそ東京以外で観るのは難しく、東京ならではの映画ではないか、と思ったのだった。
去年観た日本映画で良かったものはどれも慎ましく公開されたインディーズで、ソフト化されないものも多く、周りの人に話してみて興味を持たれたとしても観る方法が極めて限られている。「ハッピーアワー」と並び去年BEST5に挙げた「息を殺して」、パリのシテマテークで1度だけ上映される情報は掴んだけど、日時をメモし忘れているうちに気がつけば上映は終わり、パリの友人たちに勧め損ねた。あの映画がシネマテークでかかるなんて!と上映を想像して、遠く東京から勝手にドキドキしていたのだけど。
最近は古い映画はしばらくいいかな、という気分でおり、蓋を開けてみるとまったく受け付けないかもしれない、という危険もひっくるめて新しい映画を観たい。「ヒメアノ〜ル」が気になってるのだけど…とりあえず観に行ってみようかな。