CINEMA STUDIO28

2016-06-10

2016/6/10

 
 
3月の健康診断の結果、良性で放置しても問題ないがとっておいたほうがベターという案件が発生し、自宅近くの大学病院宛てに紹介状を書いてもらって今朝、緊張しながら行った。改めて診てもらい、手術日程をそこで決めるのだと思っていたら、ん?これはもしや診察ではなく手術が行われている?と戸惑う間に切除が終わり、リサーチして麻酔…入院…?保険って…など思い巡らしていた自分がアホの子のような気分になった。ホルマリン的液体に浸かって密封された数分前まで体の一部だったものに感想は特になく、付着する血液がちょっと生々しい…程度で、レントゲン写真を見る時ほどの感慨は生まれなかった。やっぱり私は肉より筋より、骨派であるなあ!その後、涼しい顔して仕事に行ったし、薬も出ず、日常生活での注意事項も特になかったけど、なんとなくさっと帰宅し今日くらいは安静を心がけているところで、読みかけの濱口監督の本を読み進めるなど。
 
 
観終わった後に、他の何にも似ていない気分を味わい、それが持続しているのは、他の何にも似ていない作られ方をしたからなのか。ひとつひとつ手探りで進められた映画作りはユニークで、濱口監督にしても、もう二度と同じ作り方はできないのではないかしら。
 
 
作られ方といえば、「ハッピーアワー」のクラウドファウンディングがあったことを、公開直前に知った。いくら集まれば何に使いたい、と明記してあるのが興味深い。300万円の目標を上回る資金を調達し、これだけが製作費の全体ではないと思うのだけど、これから何かを作ろうとしている人たちを励ますに値する事例ではないかと思う。
 
 
 
 
募集期間に知っていたら、私もいくらか支払ったと思う。映画館にきっちり観に行く以外に、こんな応援の方法もあるのだなぁ。濱口監督はじめ、お気に入りの日本の監督が今後またクラウドファウンディングを募ることがあれば、微力ながら支援したいと考えている。