最近また家で映画を観られない病を患っており、映画の秋だから、外でたくさん観ているから、ということなのかもしれない。移動中と隙間時間は主に読書しており、読了した文庫本をお気に入りのブックカバーから外し(友達からの誕生日プレゼントにブックカバーをリクエストした自分、偉かったね、とってもよく使ってる)、次に読む本を物色する時間も楽しみ。図書館派だけど、読むペースを強制されるのが辛いので文庫ぐらいは自分で買うことにして、見積もったものを書店で探すのだけど、だいたい書店になく、amazonで注文する流れが確立されてしまっている。書店がなくなると困るので書店で買いたいけど、痒いところに手が届く在庫ではないのがジレンマ。
カポーティーを書かれた順に読んでみる秋、というのはどうだろう?と考え、「真夏の航海」(Summer crossing)を受け取る。翻訳と表紙は安西水丸さん。終わったばかりの季節に逆行する物語だけど、初秋の東京は暑く、今朝なんて熱中症に要注意、とニュースを見て出かけたほどだから、今のところ違和感はない。
読み始めてふと、これは映画化されているのでは?と検索してみたら、スカーレット・ヨハンソンの監督デビュー作になる、という記事だけが出てきて、完成の報せはない。
http://eiga.com/news/20130518/5/
撮る予定だったけど、頓挫したのかな。撮るはずだった映画が頓挫する、というのもロマンティックで嫌いじゃないので(当事者は散々な気持ちだろうけど)、幻の主演女優は誰が似合うだろうな、と現代の女優を当てはめて妄想するのも楽しいし、書かれた40年代当時の女優リストからキャスティングするのも楽しい。