CINEMA STUDIO28

2015-06-06

an interview

 
 
何を観るか悩みながら眠ったけど、起きてみると体力が追いつかず、軽く部屋を片付けたり、のんびりして過ごした。贅沢。
 
大島渚のことを考えていて、ひいては「愛のコリーダ」について思い出す流れで、藤竜也のインタビューを見つけた。このインタビュー、素晴らしい。
 
 
 
 
 
スタッフから託された着物を、女優に渡すくだりなんて、あの映画以上に映画みたいではないか。撮影の終わった後のセットなどではなく、そのために場を整える藤竜也もいい。
 
 
そしてこのくだりなんて、
 
 
「演技の打ち合わせなんかは全然。僕、あんまり好きじゃないんです。みんな生きているんですから無理ですよ。どんなになろうと、定は生きてるんですから、その定を吉は受け入れる。それをその通りにやればいいだけです。彼女がどんな表情をしても、僕には何の抵抗もないですよ。ただ、いつもぴったりくっついていたね。二人で一人っていうかな。撮影以外でセックスがあったとかそういう意味じゃないですよ、まったく。とにかく、いつもそばにいたなあ。僕はそんなにしゃべるほうじゃないし、彼女もそう。で、ずーっと沈黙のまんま。でも、いつもそばにいたね。」
 
 
あの映画の吉藏そのものではないか。今回の特集では見逃したけど、機会を狙って再見したい。