スルメを噛むように、あの映画は面白かったな…なぜあの映画を面白く思ったのだろう…って、しぶとく考えることが好きで、人は一生をかけてこうやって自分に出会っていくのだな、と思ったりするのだけど、ルビッチ映画はほとんど三角関係の物語だけど、「ニノチカ」は男女2人の物語…なぜ…と考えていて、あ、そうか、あれは男と女と共産主義の三角関係なのだな、と思い至った。
そして大島渚特集で「戦場のメリークリスマス」を久しぶりに見ると、男と男と戦争の三角関係の物語なのだな、と思う。私の中でオールタイムベスト10に入りそうな好きな映画は、「ママと娼婦」しかり、三角以上の多角関係では「天井桟敷の人々」「風と共に去りぬ」しかり、すべてのルビッチ映画しかり三角関係、多角関係の物語ばかりなのはなぜ…男と女一対一の恋愛物語とかあまり面白いと思えたことがないのはなぜ…と考えていて、感情に興味が薄くて、力学、ロジックに興味が強いからかな、と考えているところ。中間報告のようなメモ。