誇張ではなく文字通り心臓破りの急な坂を上ったところにある図書館は何でも貸してくれて、所有にあまり興味のない私は助かっている。昨日、アテネ・フランセで歌って踊るアステアを観たので、アステアのレコードを借りる。予約していたブレッソン「シネマトグラフ覚書」も届いていた。仏語版を所有しており、仏語で読む自分を期待して(もしくは読むために仏語を学習せんとする自分を期待して)日本語版を手に入れずにいたのだけど、数行読み、これは所有しなければならないのではないか、と考えているところ。
「人は、手で、頭で、肩で、どれほど多くのことを表現しうることか!そうすれば、どんなに沢山の無駄で疎ましい言葉の数々が消え失せることだろう!何という倹約!」
Que de chooses on peut experimer avec la main, avec la tete, avec les epaules! Combien de paroles inutiles et encombrantes alors disparaissent! Quelle economie!
ブレッソンだけでなく、ルビッチも得意とするところ。倹約!
どうタイプすればアクソンをつけられるのか不明なので、これが書き取りの課題なら減点されるところ。並べて読み比べれば仏語の勉強もできそう。アテネ・フランセ気分の継続。ブレッソンは殆どレンタルに出回っていないように思うけど、坂の上の図書館に何故か「ジャンヌ・ダルク裁判」だけあったので、予約して順番待ちしているところ。