「アブラハム渓谷」の感想をきちんと書きとめておきたいのだけど、思い出さずともここ1週間、頭の隅に必ずあって、ふとした瞬間にその存在が大きくなり、あぁ…アブラハム渓谷…と溜息をついているのでまとまる気配がない。けど、明日には書けるかなぁ。男性の淡々としたナレーションで説明されていく物語の、あの声は俳優ではなく撮影監督の声なのだそうだ。感情のこもらないナレーションで、あまりに多くを含みすぎている映像にのせるには、あれぐらい無機質なほうが気持ちいい。そんな映像も声も同じ男性によるものだ、ということがなおさら良い。
二度目の鑑賞で、オールタイムベストテンにランクインする映画になった。金曜の上映に行けないことがもう辛い。