CINEMA STUDIO28

2016-11-14

選ぶ



近代美術館のコレクションの中から、奈良美智さんが選んだ作品群の展示を観て、何をつくるかだけではなく、何を選ぶか(そして選ばないか)にも、その人が出るなぁ…と思った。きっと、つくる人だけに限った話でもない。


「永い言い訳」公開にあわせて、西川美和監督のあれこれがタイムラインに流れてくる日々、前作公開時の、選択の記事。


http://top.tsite.jp/entertainment/cinema/i/31542515/


ベルイマン「ある結婚の風景」を選ぶあたり、西川作品のイメージを裏切らないなぁ。ホラーの顔をしていないけど、中身は完全にホラーという映画はたくさんあって、「ある結婚の風景」はサイコホラーであった。ずいぶん前に一度観たきり、時間が長いこともあって2度目を観る気力を持てないでいる。時間が長いことには理由があって、テレビシリーズとして作られたものを映画版に再編集したから、らしいのだけど、スウェーデンでは放映時間、街から人が消え、シリーズ終了後は離婚率が上がった、というエピソードが興味深い。スウェーデンの人々って…。




同じ夫婦がベッドに並ぶ場面を持っていても、トリュフォー「家庭」とはずいぶん違う映画になるものですね。当たり前か。