トーマス・ルフを観た後、快晴が気持ちよく、竹橋から新御茶ノ水まで歩くことにして、神保町すずらん通りを抜けると、東京堂書店のウィンドウに飾られたランキング本に、見慣れない装丁の文庫があり、思わず入店して確認。なんとなくその場は買わずに出たのだけど、帰宅してやはり気になり、出版社のサイトを調べ、amazonでも買えるけど、出版社から直接買うこともでき、送料も無料だったので、そちらで買ってみた。
ヘミングウェイ「移動祝祭日」。ずいぶん前に一度読んだことがあったように思う。
「もしきみが幸運にも青年時代にパリに住んだとすれば、
きみが残りの人生をどこで過ごそうともパリはきみについてまわる。
なぜならパリは移動祝祭日だからだ。」
当時の妻と、20年代のパリに暮らしたヘミングウェイ、ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」と同時期、あの映画にはヘミングウェイも登場していた。
主人公が出会う20年代のヘミングウェイ。
土曜社という小さな出版社。注文したら秒速で返事が来て、封筒には象のスタンプと手書き文字。この装丁で文庫をあれこれ出してもらって、本棚にずらっと並べたい。