土曜社、土曜文庫の「移動祝祭日」を買ったと書いたら、何人かからあの本気になる…と反応が。装丁が素敵なので皆さん買いましょうよう(回し者ではない)。文庫、同じ装丁でシリーズ化してもらって、本棚にずらずら並べたいと思っていたら、続々刊行予定が。
土曜社のサイト、静かにじわじわ面白い。それぞれの本に「読者対象」が書かれている。
「復興亜細亜の諸問題」は「アジア史研究者・学生|外交担当者|商社マン」と普通だけど、A4手帳は「能率手帳がNOLTYに名称変更したことを残念に感じた成人男性。英フィナンシャル・タイムズ社製「FT手帳」のサーモンピンク紙に魅力を感じつつ、より汎用性と手軽さを求める向き」を対象とする。
刊行予定のもので断然気になっているのが、「すし通」という本。対象は「通人 すしを愛する人」。すし好きだから、対象範囲だな。目次も、鮨は三食の外、鮨の鯖を読む事、「鮨は玉子焼から」の論、「鮨は小鰭に止め刺す」説……今すぐ読みたいんですけど…予約しておこうかな。
映画の中ですしと言えば、断然「秋日和」。主人公(司葉子)の親友アヤちゃんの実家が寿司屋。司葉子が話しに行ったら、アヤちゃんがお母さんにちょっとみつくろって!って下から寿司桶が運ばれてくるという贅沢。それなのに頑なな司葉子ったらプンスカ怒って手もつけず帰り、残されたアヤちゃんが、なにサ!とやけ食いする場面、とっても好き。アヤちゃんと寿司が同時にあるのに、感情任せに立ち去る司葉子が信じられない。わかってんの?アヤちゃんと寿司だよ?葉子に食わせる寿司はねぇ、代わりにあたいを呼んどくれヨ!とスクリーンに野次を飛ばす瞬間である。