昨夜はAmazon prime videoで「眠狂四郎 勝負」の冒頭10分を観て、ああ…このままだと面白くて最後まで観てしまいそう…寝なければ…と自制して入眠。
雨続きの初秋、レインシューズばかり履いてる。雨に濡れる早稲田松竹の看板。ジャン・ルノワール「ピクニック」、ブレッソン「やさしい女」の2本立ては、2本観ても2時間少し、と仕事帰りの会社員にも優しい時間割。それぞれ2度目、3度目なのだけど、ブレッソン「やさしい女」を何故こんなに観てしまうのだろうと考えると、この映画が描くものに興味があるからに違いないのだけど、観るたびにあの男への憎しみが増し、3度目の今日はついに、なんなのそのグレーのカーディガン…前にポケットなんてついちゃってさ…!と、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの領域に達してしまった。
でもドストエフスキーの原作はもっとイライラする辛さがあったので、ブレッソンの映画版は物語のエッセンスを忠実に抽出しながらも、原作よりイライラさせ度は薄めで有り難い。今日は、使用人の老婦人の視線が気になって。途中から、完全にドミニク・サンダへの眼差しに憐憫の情が混じってた。「仲直りされて、お幸せ?」って質問の短くて鋭いこと。
あ、今、知ったのだけど、今日はブレッソンの誕生日だったのですね。生誕114年。おめでとうございます。知らずにブレッソンを観ていた巡り合わせ。
そして10月はベルイマンがかかります。明日は早起き。bon week-end!