フィルメックスで、オリヴェイラ「アンジェリカの微笑み」のチラシを初めて見かけてもらってきた。まだ先だと思っていた12月はすぐそこ。12/5から公開。魅惑のロードショーという常套句が似合う映画。魅惑…(うっとり)
サイトにもきっとあると思うのだけど(探せなかった)、著名人からのコメントが普段と違う顔ぶれのように思えて、宣伝担当の方のセンスの良さを感じるよ。だいたい新作映画の著名人コメントっていつも同じような人が同じようなこと言ってる印象しかない。
「怖いけれど美しい。美しいからこそ怖い。日本の牡丹灯篭や雨月物語に一脈通じるものがあると思う。この映画を観たら、不思議な夢を見られるのではないかしら。」このコメントの主は…若尾文子さん!
そして私が、おっ!と思ったのは、柄本佑さん。
「オリヴェイラは映画を撮ることで性欲を満たしていたのかしら?なんでこんなHなのか?なんでこんな豊かなのか?なんでこんな面白いのか?101歳の頭の中はワカラナイ。ただ大傑作であることはワカリマシタ。」
冒頭…!そんなの本人にしかわからないけど、確かにオリヴェイラの映画には「撮ることで性欲を満たしていたのかしら?」と匂わせるものがあって、好きな理由のひとつ。宣伝コメントがきっちり宣伝効果をもたらして、俄然楽しみになってきた…!
さらにさらに1月下旬からオリヴェイラ追悼特集があると、チラシで知った。タイトル名などは書いてなかったのだけど、サイトができたもよう。
ローカルチャンネルの静止画に音楽だけが流れるCMみたいなサイトだけど、タイトルが出てて嬉しい。遺作もかかるようだし、35mmで上映!大好きな「アブラハム渓谷」をまた観られるのは嬉しいことだけど、何年か前、ユーロスペースで「家路」「家宝」を観て、漠然と、あぁぁ面白かった!なんなのこれ!と思ったのだけど、何も記録してなくて何が面白かったのかさっぱり忘れたからまた観たい(ソフト化はされてないはず)と願っていたけど、それはかからないのだな…。Parte1とあるから、第2弾、第3弾もあると信じたい。オリヴェイラの残してくれた信じられないほど豊かな映画遺産、ちびちびコツコツとコンプリートしてきたいわ…(野望)。師走の足音が聞こえてきて、何やら慌ただしいのだけど、まずは「アンジェリカの微笑み」が待ってることだし、元気に乗り越えねば。