小津安二郎記念・蓼科高原映画祭。2本めは「秋日和」…について書きたいのだけど、数日は別のものを書かねばならぬので、メモ程度で。
岡田茉莉子という女優さんに長らく興味がなかったのだけど、去年観た「妻二人」あたりから気になってきて、夏に観た「不信のとき」でまた魅力を発見し、「秋日和」でとどめを刺される。何度も観てるはずのこの映画、これまでどこを観てたのかなぁ…。原節子?司葉子?
大事にしてる10年以上前の「ハイファッション」の小津特集、岡田茉莉子もインタビューに応じていて、衣装は当時まで無名だった森英恵さんが松竹に移る以前の東宝のころから専属でついてくれていて、森さんのスケッチを監督と私が見て、という感じです、と。ツートーンのワンピース、モヘアのニットにソックスは赤、そして結婚式に出席するときのこの帽子にドレス。妖精みたい…(ただし性格は江戸っ子)。
同じインタビューの中で、興味深いところ。
「秋日和の打上げのときでしたか、監督に「監督にとって4番バッターって誰?」と聞いたことがあります。答えは「杉村春子さん」。こちらも調子にのって「ではわたしは?」と尋ねたら「1番かな」と言われましたけど。小津さんは男性的でハキハキした女性が好きだったんですよ。
とのこと。4番は原節子じゃないのか!と初めて読んだ時は思ったけど、今になって考えてみると杉村春子が不動の4番、と納得もある。そして男性的でハキハキした女性、主人公の友達ポジションで登場することが多い。「麦秋」の淡島千景、「秋日和」の岡田茉莉子。
メモと言いながら長くなったわ…現実に戻ろう。bon week-end!