CINEMA STUDIO28

2015-10-25

TIFF2015 / 走り書きメモ2

 
 
東京国際映画祭、日曜の走り書き。六本木駅からヒルズに上がる長いエレベーターを上がり、空を確認して定位置から東京タワーの具合を写真に撮るの、日課になってきた。朝の東京、見事な秋日和。ま、外の天気に関係なく、ずっと屋内にいるのだけど。
 
 
 
 
チケットの大半はコンペティション、若干ワールド・フォーカスという購入結果に。今日はコンペ三昧の日。以下、とりあえずの走り書き。
 
 
「スリー・オブ・アス」、フランス映画。動乱のイランからパリへ移った家族の物語。監督兼主演のケイロンは、フランスで人気のコメディアンで映画は初監督とのこと。この物語はケイロンの両親の実話で、父親役をケイロンが演じている。フィリップ・ガレル「ジェラシー」は、フィリップの父親の愛の物語を、孫であるルイ・ガレルが演じる映画だったけど、時々こういう家内制手工業っぽい映画を見かけるなぁ。映画は笑いもあって深刻になりすぎず良作なのだけど、フランス映画祭のオープニングのほうが似合うのでは?という気もした。
 
 
ブラジル映画「ニーゼ」は、60年代当時、ロボトミーや電気ショックなど残酷な治療方法しか存在しなかった精神病治療の現場に、芸術療法の手法を取り入れた実在の女性医師の物語。ユングとも親交があった女性のようだけど、ユングではなく女性の物語なのでその描写は最小限にとどめた、と上映後のQ&Aで聞いた。「スリー・オブ・アス」も「ニーゼ」も実話ベースの物語で、エンドロールにモデルとなった実在の人物の写真が紹介されるつくりが同じだった。こういうのを続けて2本観ると、完全なるフィクションを観たくなってくる…。
 
 
映画と映画の隙間に1時間ほどあったので、ABCに本を買いに歩いていたら、珍妙なファッションの人が多く、しばらく来ないうちに六本木が原宿化したのか…と思っていたら、今日は六本木のハロウィンナイトとのこと。道路沿いに警官がたくさん立っていて戒厳令の気配すらしたのだけど…ハロウィンって、いつから警官が動員されるようなイベントなったのですか…。