東京国際映画祭、水曜夜の走り書き。映画祭も私の体力もいよいよ佳境・・。
新宿会場へ。ワールド・フォーカス部門からドイツ映画「ヴィクトリア」。ベルリン映画祭で上映された記事を読んでから日本で観られますように!と祈ってた1本。
舞台はベルリン。深夜、クラブで1人で踊るヴィクトリア。ベルリンっ子の4人の男たちに声をかけられ、長い夜が始まる。特筆すべきは140分ワンカット!深夜から夜明けまでの140分の物語で、そのまま一度もカットなくカメラは物語を記録し続ける。
「エルミタージュ幻想」はじめ、ワンカット映画は他にも存在するけど、この映画の特筆すべきはカメラが街を動き回ること。クラブ、アパルトマンの中から屋上、地下の駐車場、銀行・・・を、徒歩、自転車、車で移動しながらもカットが途切れない。
はぁぁぁ!よくぞこれを考えた!そして撮った!観終わった私は心の中で長い長いスタンディングオベーション、キャスト、スタッフ、エンドロールに流れる名前のすべてを讃えたい。そしてヴィクトリア、潔くヒロインの名前そのままのタイトルどおり、これはヴィクトリアの物語。ああ、観た映画の数だけ女優がいるわけだけど、ヴィクトリア、我が心の2015年最優秀主演女優賞はあなたに贈るって、約束するわ。
TIFFでの上映は終わったけど・・・
11月、ドイツ文化センターで上映があるもよう。おすすめ!
写真は、映画祭気分皆無のWALD9。