東京国際映画祭、火曜夜の走り書き。仕事の後、表参道からの移動は、この間発見した港区のコミュニティバスで。どこに着くのかな?と思えば、ちゃんとヒルズの車寄せに着いた。
満月。かっこいい月を最後にお見かけしたのは長野だったから、あれから1ヶ月経ったのだな。あいかわらずかっこいいですね。
定位置から写真を撮らんと苦闘していると、ヒルズで働いてると思わしき人から声をかけられたので、今日の東京タワーはどうしてあんな色なのですか?ピンクリボン?と尋ねてみたら、東京タワーはしょっちゅう色を変えてるんですよ。と教えていただいたのだけど、真相はわからなかったので、映画が始まるまでの間、ヒルズから月の写真を撮った別の人の写真を眺めていると、満月の夜、東京タワーの上半分は消灯すると知った。うつくしき謙譲の精神。
コンペティション、楽しみにしていたタイ映画「スナップ」。本国でもこれから公開で、これがワールドプレミアなのだとか。週末にスクリーン7での上映を観たかったのだけど、他の映画を選んだので小ぢんまりとしたスクリーン1で。大きなスクリーンで観られる幸せに越したことはないけれど、この映画のささやかさと、その後のQ&Aの盛り上がりの親密さは、小さめのスクリーンならではなのかもしれない。
ざっくりと、胸キュンもの、ということは読んでいたのだけど、監督の前作「タン・ウォン」を去年の映画祭で観ていたので、そうそう爽やかなだけの映画ではあるまい。と思っていた。前作に比べて、タイの不安定な政情についての描写は、かすかに香る程度の散りばめられ方だったけど、よくよく考えてみたらそれがストーリーの核になっている。甘酸っぱい気持ちで映画を観終わると、Q&Aの監督の現実的なトークに印象を覆された感もあり、作った人の話をすぐ聞くことができる、という映画祭ならではの素晴らしい観賞だった。これは後ほど、一昨年から何本か観た、どれもどれも素晴らしいタイ映画のことも絡めてちゃんと記録しておかねば・・・。
あと1回上映あり。
Q&Aについても触れられている。
http://www.cinemacafe.net/article/2015/10/28/35215.html
映画とQ&Aでほかほかした身体で駅に向かいがてら、ふとそちらを見てみると、23時過ぎ、もう月は主役の座をおりたのか、東京タワーはいつもの色で煌々と光っていた。
映画とQ&Aでほかほかした身体で駅に向かいがてら、ふとそちらを見てみると、23時過ぎ、もう月は主役の座をおりたのか、東京タワーはいつもの色で煌々と光っていた。