東京国際映画祭、木曜夜の走り書き。新宿会場へ。写真は別の日に六本木ヒルズのほうで撮った。新宿ったら映画祭気分希薄でポスターすらなかった(探せなかっただけかしら…)ので、六本木が恋しかったわ…。
コンペティションのメキシコ映画「モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ」。去年同じくコンペで観た「ザ・レッスン」のように、救いを求めて起こした行動が雪だるま式に大事に至るという物語と読んだので、「ザ・レッスン」を楽しんだ私はこの映画も楽しみにしていたのだけど…。
75分という短さで、事が始まって収束するにはどうもテンポがもったりしており、省略すべきでないところを省略しすぎて物語が見えなくなっているように思えた。そして主人公が凶行に走る動機の部分の描写が少なく、ただの悪質なクレーマーにしか見えない。ん?と思ってるうちに75分は過ぎ、前日の「ヴィクトリア」140分があっという間だったけど、この75分はなかなか長かったぞ。
「ヴィクトリア」で目が肥えてしまっていただけで、もっと集中できていればこの映画の面白さももっと見つけられたのかもしれない。しかし今回の映画祭、観る映画を選ぶにあたっての勘が冴えわたり、ありえないほど当たりを引いていたので、たまにこういう、ん?というのに出会わないと却って不安、という気分にもなっておる。
映画祭もいよいよ終盤!