小津安二郎記念・蓼科高原映画祭。新星劇場で1本めを観て、寒天デザートいただいた後、駅方面に引き返し、メイン会場の茅野市民館へ。
市内からバスに乗って行く高原エリアにある無藝荘は、小津監督が籠って脚本を書き、客人をもてなした場所。本数の少ないバスの時刻表を探して時間を確認していたのだけど、ツアーがあることを現地に来てみて知った。そして無料。しかし時間が合わない…。
茅野市民館は茅野駅直結の新しめの建物。建築も凝ってて、通路の半分が図書館スペースになっていたり。私の2本め「秋日和」の入場は行列で、キャパを把握しておらず大丈夫かな…と心配になったけど、周囲の地元のマダムたちの、ここは大きいから大丈夫ね!というトークを聞いて安心。
ロビーは映画祭の歴史展示と、小津監督の写真など。「蓼科日記」の現物も写真があった。
反射でちゃんと写ってないけど、初期の映画祭ポスター。黒っぽいニットがお似合いで、この写真を何度も観たせいか、この冬は黒いニットを買おうと思った…。小津ファッション…?
入場口の奥に展示された箪笥や卓袱台は、小津家から今年、寄贈された小津監督の遺品なのだとか。卓袱台は「秋刀魚の味」にも登場するとのこと。
入場してみると、座席に余裕もあり、綺麗で大きな劇場だった。上映前のスクリーンに映される写真を観ながら、小津好きの年季もそれなりに長いのに、どうして今までこの小津尽くしの映画祭に来たことなかったのだろう…自分…と不思議な気持ちになった。