図書館に返すものを部屋じゅうからピックアップしていて、借りて聴いてなかったレコードがあったのを思い出す。モンローのレコード。A面は「紳士は金髪がお好き」から5曲、B面は「かつて発売されたことのない曲や、別テイクがいくつか」で7曲。発売された81年当時はB面収録曲のレアさが売りだったようなのだけど、30年以上経ってみると検索すればあっという間にヒットするものばかりなのだろうな。
借りたのは最後にJFKの誕生日に歌ったことで有名な「HAPPY BIRTHDAY MR. PRESIDENT」が入ってたから。自分の誕生日にかけようかな、と思ってたけど、当日はバタバタしてすっかり忘れていた。周囲にとっても本人にとっても慌しい日に生まれたものだな…。
レコード袋も文京区図書館オリジナル!
部屋にいて何か書いたり調べたりするテーブル&椅子の背後に本棚があり、その上にレコードプレイヤーを配置したので、レコードの音の、そこで誰かが歌ったり弾いたりしてるかのような親密さで、今、背後でモンローが歌ってる。振り向けばそこにいるかのように。
そんな近くでモンローが歌う「HAPPY BIRTHDAY MR.PRESIDENT」は43秒しかないものの、鷲掴みで理性を奪って持ち去ってしまうような破壊力だった。よく知らないままに、この2人のことはきっと公然の秘密として扱われていたのだろう、と思っていたけれど、親密な写真が何枚も残っていることを最近知った。一国の大統領が、脇が甘すぎるのではなかろうか…。
年末からクラシック映画に古い曲ばかり聴いて(レコードで聴くので、どれも古い…)、文化の成熟は60年代で終わったのだ、しょうがあるまい。など思ってもないことを言いそうになるので、夜になったら最近の映画を観に行こう。