CINEMA STUDIO28

2015-02-12

Crazy, Stupid, Love



先週、体調都合で映画館に行けず、借りておいたDVD「ナイアガラ」ともう1本、「ラブ・アゲイン」。この邦題のために観るべきこの映画が観られていない気がする。原題は「Crazy,Stupid,Love」!




ロマコメ嫌いな周りの女性、およびあまり映画は観ないけど軽く何か観たいという男性によく薦める映画で、今のところ誰に薦めても良い反応ばかり。東京では短い期間、少ない上映場所であっという間に公開が終わり、私が気付いて観たのは名画座。学生結婚し子供たちを育て、倦怠期に入った夫婦。妻が夫に離婚を切り出す。夫は妻を取り戻そうと奮闘し…。夫にスティーヴ・カレル、妻はジュリアン・ムーア、夫に男とは。の、指導をする軽いモテ男にライアン・ゴズリング、若い弁護士役にエマ・ストーン。俳優の名前を観ただけで、どう転んでもいい映画。


2度目の今回はDVDで観たせいか、筋書きを知ってしまっているせいか、初回ほど心を掴まれることはなかったけど、台詞は何度聞いても面白く、忘れられないシーンはやっぱり山ほどあった。


特にライアン・ゴズリングによるモテ男養成講座。頭のてっぺんから爪先までスタイリングして夫を改造していくシーン。「プラダを着た悪魔」しかり、こういうシーンは華やいで好き。まずは基本の20アイテム(18だったかな?)を揃えるだけで男は変われる。と、クレジットカード切らせまくる。そして夫は確かに改造されるのだけど、いちどきに身につけるのが10アイテム以上で、動きづらい…と言っていた。素朴な疑問として、そんなに一度に身につけて着替えはあるのだろうか…。久しぶりに会った妻に垢抜けたと指摘されて「20年間、間違ったサイズのスーツを着てたんだ」って言う台詞よかったな。サイズは大事!ライアン・ゴズリングは東京で言うなら有楽町阪急メンズ館に出没しそうないでたちで、ジーンズ?GAPでいいじゃん。とめんどくさがる夫の頬はたいて「be better than GAP!」って説教する場面は何度観ても最高。




この映画を無事発掘できたのは、エマ・ストーンによるところが大きく、単に彼女のファンなのだ。私の中にはきっとアメリカのちょっと冴えない10代男子が棲んでいて、彼が私に「クロニクル」やらを観せて熱狂させている気がしてならず、彼が私にエマ・ストーンみたいなガールフレンドがいれば人生バラ色!って叫んでる気がしてならない。リサーチして遡り「スーパーバッド童貞ウォーズ」「ゾンビランド」「小悪魔はなぜモテる?」などなど観るはめになり、そんなタイトルの映画群なのに、おそろしいほど全部全部面白い…!エマ・ストーンが観られればよかっただけなのに、次第にエマ・ストーンの映画選びにぬかりなし。と尊敬の念に変わって現在に至る。私生活でもスパイダーマンとつきあい始めたと知り、は?俺のエマに?どんな男よ?って腕組み斜め視線で3Dメガネかけて観た「アメイジング・スパイダーマン」、世にも可愛いカップルすぎて大満足で帰ってきたりもした…。


「ラブ・アゲイン」のエマ・ストーン、あのハスキーな声で放つ、それPhotoshopなの?の台詞には爆笑。安定の魅力ふりまきっぷり。そして大人のキャスト陣に加え、子役(というほど子供でもないけど)も芸達者な俳優陣にひけをとらないこまっしゃくれた演技でいい。振り返るとファーストシーンからきっちり伏線はられた脚本も丁寧。


こうやって書いてみると2度観るとあんまり…など思いながらも、やっぱりこの映画が好きなのだな。スタージェスに続く、ロマコメ嫌いに薦めるロマコメシリーズ「ラブ・アゲイン/Crazy,Stupid,Love」よろしければ、是非。