CINEMA STUDIO28

2015-02-04

TIFF encore!!






東京国際映画祭(TIFF)で上映された映画が何本か、アンコール上映されるようで嬉しい。
閉館を発表したばかりのシネマート六本木も、最後にまた行けるかな?と思っていたので、同時に嬉しい。





チケット発売される何日か前に、プログラムを右手に、googleカレンダーを左手に。という気分で「TIFFで観る映画を集中して決める時間」を1時間ほど設けるのだけど、何本もの映画が同時進行でスクリーンにかかる規模の大きな映画祭だから、いつも博打の気分で選ぶしかなく、映画祭も後半に入ると評判があちこちから聞こえてきて、選ばなかった自分を冷静に振り返ってみたり。配給されれば嬉しいけど、されないものも多いから、アンコール上映、助かる。せっかく日本語字幕もついてるんだものね。



この中で観たのは「メルボルン」だけ。
イラン映画、アスガー・ファルハディ 監督「別離」を観てから、監督の過去作を観てみたり、一昨年のTIFFでも選んでみたり。「メルボルン」、これが長篇第1作の監督で、開始してしばらくして物語が展開し、ああ、真綿でソフトに首を絞められて、逃げたいけど逃げられないような、イラン映画特有の、あのじりじりした時間、きた!と、苦しいような嬉しいようなマゾヒスティックな気分に陥った。



喜怒哀楽は静かに表現され、声を荒げるわけでもないけれど、静かにお互いを刺し合うような作法、欧米より日本の映画に近いな・・と思うのだけど、いつかのティーチインで聞いた話では、イランは宗教上の理由から肌の露出に敏感な国だから、その理由で欧米映画の輸入を避ける傾向にあり、肌の露出の少ない日本映画を観る機会が多かった・・・とのこと。「メルボルン」、私も観客投票で、最高点つけた。上映機会はあまりないと思うので、ご興味の方は是非。


ファルハディ監督、初期の映画も、フィルムセンターで上映されるもよう。行けるかしら。


いつ書けるかわからないし、どの程度記憶に残ってるかも書き始めてみないとわからないけど、去年のTIFFで観たものについては、まとめてこの日記にメモしておきたいな、と思っている。