図書館から2週間借り、だいたい延長してさらに2週間、1ヶ月楽しんで返却する文京区レコード生活。次に何を借りるか…は、その時の自分のブームと、頭に浮かんだ人を適当に。バカラックの名前が浮かんだので検索してみたら、たくさんヒットした中にディートリッヒの名前があったので、迷わずそれにした。
今日は部屋のテーブルに向かう時間が長いので、レコードをかけることにして、借りたままになっていたこの1枚をかけてみたら、ステージで挨拶するディートリッヒの声から始まり、解説を読んだり、なんだかんだと調べたりで、すべきことが進まない…。バカラックとディートリッヒの関係を初めて知った。バカラックが有名になる前、ディートリッヒは彼を指名して、バカラック・オーケストラが伴奏としてディートリッヒと世界をまわっていた。年の差もある2人の関係は…というあたりまで調べ始め、今日のところはそこでやめておく。近年出版されたバカラックの自伝にも詳しくあるらしく、ディートリッヒも自伝でバカラックに触れているらしいので、落ち着いたら読もう。私は「情婦」をスクリーンで観て以来、ディートリッヒのファン。ディートリッヒもまた、スクリーンで輝く人だからDVDでは出会えない。ルビッチと組んだ「天使」もスクリーンで観ることができて夢見心地だった…。
「リリー・マルレーン」に、「嘆きの天使」から有名な2曲。ドイツ語と英語で歌われていることも含め、波瀾万丈な生涯がそのまま歌に乗り、そこにいるかのように私の背後で歌われている。バカラックの伴奏も、ディートリッヒの歌を殺さず、同時にいかにもバカラックの音で、2人は良いパートナーだったのだな。と感じ入ってしまうと、また思考があちこちに飛んでしまう。
こんなの聴いてちゃ何もできん!きーっ!と見えないところに置いて、今はスタン・ゲッツ&ビル・エヴァンスが流れてる。