ルビッチ映画の衣装のことを考えた流れで、トラヴィス・バントンのことを知りたいな、とディートリッヒ トラヴィス バントン などざっと検索してみて、この本の存在を知った。「モード・イン・ハリウッド デザイナーと女優たち」1992年の本。しぶとく検索したり、図書館からじゃんじゃん借りて何冊も読み比べたりするので、本について引きは強いほうだと思うのだけど、こんな本を読みたいなー!と思ってたとおりの本を一発で引き当てたのでびっくりした。運をこんなところで使い果たしはしないだろうか…。
著者について知りたくて調べたのだけどほとんど情報がなく、巻末の著者紹介によると、ディオールや鐘紡のファッション・マーケティング部門の責任者を務めた後、シネ・ファッション研究家に転身された方。あとがきによると、日本では初めての衣装デザイナーにスポットを当てたシネ・ファッションの書、と書かれている。確かにこういう本を長らく探してて見つからなかったので、その後もほとんどシネ・ファッション本は出版されてないのではないだろうか。
ルビッチ映画については、トラヴィス・バントン以外に、「淑女超特急」の衣装はアイリーン、「ニノチカ」はエイドリアン、と短い記述だけで、もっと教えて…と思っていたのだけど、この2人についても書かれていて嬉しい!もちろん、トラヴィス・バントンの後に登場するイーディス・ヘッドについてはかなりのページを割いている。
図書館から借りてきたばかりだけど、古本でもたいした値段ではないので、手に入れようと思う。そしてこの本をちゃんと読むために、今書いているものを早く終わらせねば…。