シネマヴェーラの「映画史上の名作特集」、今回はあまり無理せずにぽつぽつ通うことにしているのだけど、明日から始まるクールに「肉体の悪魔」のタイトルがあったので、え?と思ってサイトをチェック。
ジェラール・フィリップの出ている「肉体の悪魔」であれば、40年代後半の映画だった記憶があるので、この特集にしては新しめだな…と思ったのだけど、サイトを見ると、26年に撮られたグレタ・ガルボ主演のサイレントとのこと。へーえ、肉体の悪魔って何度も映画化されてるのだな、ラディゲの原作って26年にはもうあったのだね。と調べてみたら、確かに26年には既に原作は存在したけど、映画のほうのあらすじを読んでみると何かが違う。さらにリサーチしてみると、ガルボのほうは「Flesh and the devil」で「肉体と悪魔」と呼ばれる映画なのではないか。原題がandだから、その翻訳でも理解できる。肉体の悪魔は La diable au coup でauであって、etではない。
さらにさらにリサーチしてみると、ガルボの「肉体と悪魔」はドイツの小説「消えぬ過去」の映画化とのことで、ラディゲとまるで関係ない。シネマヴェーラさんのミスなのかしらん。肉体・悪魔トラップ!重箱の隅つつくような話だけど、こういうことをちまちま調べて、ほほー!って膝を打つ…ような時間が、けっこう好きだわ。「肉体と悪魔」、無事に観に行けますように。Bon week-end!