8月最後の土曜、東京は寒い・雨降り・怠いの三重苦、家でゴロゴロしたい…と、出発時刻を映画1本分ずらしてグズグズしてたけど、やっぱりこれは観なければいけないのではないか、という気がして小雨降る渋谷へ。
結果、やっぱり観なければいけない2本だった。1本めはオーソン・ウェルズ「上海から来た女」、編集で1時間分カットしたらしく物語の繋ぎが残念なほどズタズタだったけど、主演2人がようやくキスする水族館のシーンから、裁判所を経てチャイナタウン、閉園した遊園地、鏡の部屋…と移動するにつれ画面に釘付けに。視覚的な面白さに身体ごと奪われる映画らしい映画。
2本めは昨日書いたタイトル問題あり?の「肉体と悪魔」。グレタ・ガルボ目当てで。ガルボが中心にあるかと思えば、意外なほど男2人が中心にいて、ちょっと「突然炎のごとく」を連想させる。 ただしこの映画のガルボには、あの映画のジャンヌ・モローほど憐れみを感じない。
感想を書いていない映画がたくさんあるので、後ほどちゃんと書けるか不明だけど、この2本の組み合わせは火曜もあるようです。リタ・ヘイワースとグレタ・ガルボ、20年代と40年代、2人ともファムファタールになりきれない中途半端な女、という印象。