CINEMA STUDIO28

2015-08-01

奥林匹克

 
 
北京。中国電影博物館を出て、まだ時間があったので、車で行ける場所を。と、走ってもらった。窓から見えるこの建築は、龍の姿をしていて、見えているのは頭の部分。体の部分は低層の建物が4つか5つ並ぶ。頭の部分の高層階は、四合院という中国の伝統的な家の建築形式を現代風に表現した空中四合院があるのだとか。
 
 
 
到着!せっかくなので、オリンピック記念公園に連れてきてもらった。メインスタジアム、中国語では「鳥巣」と呼ばれてる。近づいてみると、内側に紅い色がちらちら見えるのが中国らしい。スタジアム問題で揺れに揺れてる最中の国の国民からすると、ああ、こちらは無事建ったのですね!と思いながら眺めた。
 
 
 
 
この界隈は広大なオリンピック公園になっていて、大会に向けて建てられたらしい不思議な建物があちこちに。友達によると、スタジアムが建てられる前、この界隈はただの村で、本当に何もない場所だったのだとか。
 
 
 
四角い建物は水泳競技に使われたプールがあるらしい。さっき見た龍の建物、ちょうど体の部分がぴったりプールに隠れ、龍が、にゅっと水から頭を出したみたいに見えるね、と言い合う。北京は全体の面積が日本の四国ぐらい、という広大な街で、中心部だけでも東京の比にならない広さ。こういう、凝った未来っぽい建築ができても、周囲から浮くこともなく(馴染みもしないけど…)受け入れられる広さのある街だな、と思う。
 
 
ふと考えて、前回の東京オリンピックは市川崑監督が記録映画を撮ったけど、2020年は、誰が撮るのかな。そもそも映画を撮るのだろうか。オリンピック映画で面白かったのは、クリス・マルケルが撮ったヘルシンキオリンピックの映画だったので(公式記録映画、というわけではないと思うのだけど。あまりに作家主義的だったし)、東京でも何か、映画が撮られると面白いな。
 
 
以前書いた、クリス・マルケルのオリンピック映画についてはこちら。