軽くメモ。 東京の映画好きにとって悩ましいことは、違う場所で観たい映画がいくつも重なる日が度々あることで、気分・体調・映画以外の予定・移動時間などもろもろ考えてみて、えいっ!と選んだものを最上の選択と信じる勇気が求められる。今日はロベール・ブレッソン祭か、シネマヴェーラで悩みに悩み、ヴェーラを選択。ジャン・ヴィゴ「アタラント号」を映画館で観たことがなかったので。
結果、素晴らしかった。新橋文化劇場も亡き今、映画2本立てのベスト番組賞はどうしてもシネマヴェーラばかり。年明け、雨の夜に観た「雨に唄えば」からルビッチ「思ひ出」の2本立て、ルビッチ特集「結婚哲学」「君とひととき」、同じ作品のセルフリメイク、サイレントとトーキー見比べ2本立て。そして今日の「アタラント号」を観た後の、フランク・キャプラ「スミス都へ行く」の2本立ても素晴らしかったなぁぁ。
まったくタイプの異なる映画の2本立てながら、30年代のフランスの傑作、アメリカの傑作、お国柄の違いも滲み出て。この2本立ては火曜も終日上映されるとのこと。