CINEMA STUDIO28

2015-03-01

シネマート六本木

 
 
この週末はシネマート六本木に通って、東京国際映画祭のアンコール上映を堪能。マレーシア、アゼルバイジャン、イラン、ブルガリアの映画を観た。そんな国の映画に触れられるのも、映画祭企画ならでは。
 
 
会場になったシネマート六本木、6月に閉館が決定している。建物の賃貸契約の都合だったかな。韓国映画にやや縁遠い私にとっては、しょっちゅう来る映画館ではないので、今回、長い時間を過ごせてよかったな。外観、今日撮ろうと思っていたら雨だったので、ロビーを撮った。また撮りに行こう。iPad miniのカメラロールが、閉館する/した映画館写真ばかりで、亡霊の溜り場みたい。そろそろ化けて出そう…。
 
 
ホン・サンスを1日に何本も観ることに決めて、シネマートを出たり入ったりしたのがいい思い出。シネマートでしか見かけない映画の予告篇いっぱい流れてた。1階のロビーが贅沢なほど広くて、余ってそうな場所に小さな映写室、もう一つぐらい作れるのでは…と思うぐらい。六本木交差点から辿り着くまでの道中が、外から中がよくわからない感じの建物や、不思議な色の外壁の建物が多くて、こういう景色って東京でも六本木にしかないのでは…と、いつも思う。
 
 
 
ジャ・ジャンクー「長江哀歌」はダムに沈みゆく街の物語で、建物がどんどん壊され、壁がなくなって骨組みだけになった建物で探していた相手と再会する背景の遠くに、別の建物が爆破されて崩れていくシーンが強烈で目に残ってるのだけど、今日いた場所が、そのうちなくなっていく最近の東京の映画館事情は、あのシーンをちょっと思い出す。