CINEMA STUDIO28

2015-03-31

江戸の桜

 
 
つる瀬、湯島天神近くが本店、千駄木にも店がある。自分が住んでる街の、こういうところが好き。
 
 
 
 
階段を上がるところから花見は始まっている。団子坂と並行する坂だから急…。ひたすら左を見て上がると…。
 
 
 
いちばん好きな桜を紹介します。森鴎外旧居前にある桜。銅像は舞姫をモチーフにしたもの。上野公園、谷中霊園、桜の名所に囲まれた場所に暮らしてるけど、ひっそりした位置にあるこの桜がいちばん好きだなぁ。ほぼ誰もいないのがいい。木の下に座るところが3席ほどあるのもいい。鴎外旧居が観潮楼という名前だったのは、かつて東京に高い建物がなかった頃、このあたりから海が見えたからだとか。たしかに坂の上だものね…。
 
 
 
 
取りいだしたりまするはつる瀬の櫻大福。ピントは櫻にあって大福にあらず(失敗)。
 
 
 
 
上を向いてこの写真を撮ってる時、舞姫と目が合って恐ろしかった。結末を知ってるだけにな…。大変やったね、あんた…。みんなでわいわい集って騒ぐのも嫌いじゃないけど、この時期は慌ただしく余力がない。夜にひっそりお気に入りの桜の下で大福食べて花見終了、というのも良いではないか。
 
 
 
桜といえば。ツイゴイネルワイゼンのこの場面。鴎外の桜の下で、周りの家を見ながら、上等の家というのは窓から桜が見える家ではないのか。と考えた。
 
 
 
桜といえば、けんかえれじいのこの場面。花札みたいな構図だったね。鈴木清順が散る桜を撮るのがうまいのは、江戸っ子だからかしら。などと考えた。花見2015、終了。