もらったばかりの玩具をあっけなく取り上げれた子供のような気持ちで、いきさつを読んだ。カナザワ映画祭で「牯嶺街少年殺人事件」の上映が中止になったらしい。
http://eiganokai.blog.fc2.com/blog-entry-621.html
「米国の権利者から上映許可をもらっていたのですが、先週の発表を受けて日本国内から横槍が入り上映ができなくなりました。どうもやはりBrighterにならない作品ですね。でも、いずれは、早ければ年内に日本で観られるかもしれません。」
金沢までの移動方法や、宿はどうしようなど考えてたのにな。何より、映画を観られないことが哀しい。映画好きの心理など察してもらえなさそうだけど、横槍を入れた誰かに主張したい。観客に観られてこそ映画、ではないかしら。
あまりに観ることが叶わず、あの映画の記憶自体が発酵しはじめ、遠距離恋愛のように、シンプルに相手を好きなのか、こんな遠く離れた場所で切ない愛を抱えている自分を抱きしめたいだけなのか、もはやよくわからない。
映画祭の時期に台北に行きたいと書いた翌日、思いがけず台湾のマンゴーをいただいた。作った人と思われる名前と、追跡番号のような数字が。もし食べて身体を悪くでもすれば、番号により追跡され、この名前の人が責任を問われるのかしら。陳宗徳さん、マンゴー楽しみにいただきます。この先お会いすることはなさそうだけど、あなたの国の映画はとても好きです。