ディートリッヒ続きで思い出した、
去年のルビッチ特集で観た「真珠の頚飾」(原題 Desire/1936)、監督はフランク・ボーゼージで、製作がルビッチ。ディートリッヒが逃亡する真珠泥棒、ゲイリー・クーパーがウキウキとヴァカンスを過ごしているのに逃亡に巻き込まれる…というドタバタものだったけど、スクリューボールコメディと呼ぶにはスクリュー度合が足りず、テンポも良くなくて冗長な場面がたくさんあった記憶。など、辛めに観てしまうのは、その前にざぶざぶルビッチを浴びてしまったからなのだった。ルビッチならそのセリフ削るね!などルビッチならどうする?と自分に問いかけながら観てしまったし、泥棒ものといえば「極楽特急」を思い出してしまう。ディートリッヒが出てるとはいえ、「極楽特急」以上に極楽な泥棒ものなんてこの世にあるの?!と、どうも分が悪くなる。ルビッチ特集ではなく、別の特集で観ていればもっと楽しめたのだろうなぁ。
しかしトラヴィス・バントンの衣装っぷりは「天使」よりも上だったかもしれない。