余裕で21時までには終わらせる予定だったのに、予期せぬトラブルにより長い待ち時間が発生し、頭の休憩がてらこれを書きつつ、終電の時間など調べる。まだ月曜か。3月も終わりに近づき、もう1年も4分の1過ぎた、早いね。と普段なら思うものを、今年は何故か、もう半年は過ぎた感覚で、お正月なんて思い出せないほど遠く感じる。肌寒くてまだ冬物をしまいきれずにいるのに。
年末に買ったプロジェクター一式は、ここ5年で一番いい買い物だったかもしれない。映画館が遠くなるこんな時期でも、それなりの環境で映画を観られるから。
昨夜観た「ローリング」、観終わった後は、笑いのツボのことごとく合わない男の人と差し向かいで食事した時の気まずさに似た気持ち、ニコニコ笑って受け流してしまったばかりに噛み合わないまま何時間も逃げられずに経過してしまったような気持ちになったけど、今日何度もあの映画を思い出している不思議。
水戸を舞台にした映画で、一度だけ行ったことのある水戸、中心部で半日だけ過ごし、私が歩いたエリアもちらりと映っていた。繁華街はほんの少しで、少し移動するとすぐ何もない風景が連なる、きっとそんな地方都市にありがちな街だったのだろうけど、何もない風景には用はなく、私の用のなかった場所でだけ物語が展開していた。
見逃している映画は、たくさんあるのだな。そして日本映画は意識して探さないと出会えないところにしか、面白い映画はないように思う。って、どこの映画でもそうか。