眠りは何故か浅かったものの、ちゃんと食べたり身体を動かしたりして乱れた心身整え、「ted2」を観た。狙い通り何も考えずケタケタ笑える映画で、1も卑猥かつ下品で初々しいデートに向かない映画と言われてたけど、2を先に観た友達から、2はさらにデートで観ちゃダメ度が増してると聞いていたのだけど…そうかな?もっとデートに向かない映画いっぱいあると思うけど。「SHOAH」とか。映画やテレビ番組など固有名詞がじゃんじゃん出てくるのでアメリカ文化に詳しい人なら私よりもっと楽しめるだろう。21世紀も16年も過ぎたというのに同性婚、働く女の出産問題などピントのずれまくったおじさん政治家による議論が遅々として進まない日本でこれを観ると、人間女性とtedの結婚式で始まり、子供が欲しくなったことから持ち上がるtedは人間か?所有物か?問題は裁判になだれこみ、奴隷問題の歴史など織り込んだ弁論で着地する見事さにただのアホ映画ではない…いや、アホ映画なんだけども…と少し神妙な気持ちになった。
とはいえ、とりわけ良かったのはオープニング!
tedの結婚式でのダンスから滑らかに繋がるオープニング、30年代ミュージカル風。オールドハリウッドに目配せの効いたクラシカルな仕上がり。オープニングのメイキングが映像特典としてついていて、本篇よりそちらに見入った。振付はバズビー・バークレー・スタイルを踏襲し、撮影も30年代に建てられたフォックスのスタジオで。ジーン・ケリーが監督した「ハロー・ドーリー!」も同じスタジオで生まれたらしい。100人ほどのダンサーがウェディングケーキやピアノの鍵盤の上で踊り、男性はフレッド・アステア風タキシード、その間をtedが踊りながらすり抜けていく映像を作るために、tedの動きを担うダンサーにモーションキャプチャー用スーツを着せて撮影しながら同時に映像ソフトでダンサーの骨格の動きを採取し、同時にアニメーションのtedの動きと同期させていく…という手法で製作したという説明が面白すぎて、その骨格の動きを採取できるソフト、欲しい!
はー!映画を観られるお休みは尊いなぁ!明日は残念ながら出社予定だけど、早く終わらせてもう1本借りてる「ローリング」、観られるかな。