昨夜、頭が働かなくなり、このまま続けても間違うだけだと判断したので「追加の資料は明日(3/21)送ります」とメールしてぱたっとPCを閉じて帰ったのだけど、明日は3/29だったし1週間どころか8日もずれてて昨夜の自分、まったく信用できない。
電車の中でiPhoneを見ることを禁じて以来、読書が捗っている。友達が贈ってくれたブックカバーも手に馴染んできた。先週は物語を読む余裕がなく中断していた「キャロル」の原作に復帰。あと少しで読み終わる。帰りの電車でキャロルの長い手紙を読んだ。
アメリカの街の位置関係に詳しくないので、手紙をやりとりするキャロルとテレーズがどれほどの距離離れているのかわからないけど、同じ国でも時差が1時間ある距離にいて、他に手段を奪われたためほとんど毎日手紙を書きあう。緊急時は電報で。苛立ちながら慌てて書いたキャロルの文字が「筆記体のわっかの部分はぞんざいに書きなぐられ、”t”の横棒が単語全体に伸びていた」という描写があり、アルファベットの国では書きなぐった文字はこのように形容されるのだな、と思った。
物語が書かれた時代には他の手段がなかったとはいえ、書かれた気持ちが何日もかけて届いたり、初めて手紙を出すために相手の雰囲気にあわせて慎重にカードを選んだり、投函する前にポストの前で躊躇ったり、手紙を介してゆっくり2人の距離が近づいて変化していく過程を堪能している。明日の往復で読み終わるかな。私はとても読むのが遅い。1冊読み終わるのにずいぶん時間がかかる。