朝の東京駅は改札に辿り着くまでに数分、というレベルで混んでいた。
借りっぱなしで昨夜ようやく観た「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」が想定外の良さ。結局1人で観たけど、一緒に観る予定だった友達に興奮気味に報告。以前、私が薦めた「物語る私たち」という、ここ数年観た新作ドキュメンタリーで最も好きだったものに、少し似た手触りがあったと伝えると、友達も借りてみる、とのこと。
居なくなった人について、複数の人物が証言するスタイルが好き。小説でいえば有吉佐和子「悪女について」など、読んでる間、内容よりその形式にうっとりしたなぁ。思い返してみれば、追悼の文章を読むのもすごく好きなのだった。これはどういった嗜好であろうか。「物語る私たち」も「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」も、そんな映画だった。頭の中でしばらく転がしてみる。