昨日のこと。京都は小雨、肌寒かったけれど、見学予約をしていたので、吉田神社の麓あたりへ。重森三玲記念館。
庭園の見学は必ずしも、過ごしやすい季節の晴れた日が正解ではなく、苔の茂る庭においては、鮮やかさが増す雨の日、雨上がりこそ最適、と説明を受ける。厳しい夏の日は苔も色褪せるから、11月から1月が好ましいとのこと。旅行に行くと晴れますように、過ごしやすい気温でありますようにと思ってしまうけど、観光地育ちなので、気候のせいで人の少ないオフシーズンこそのんびりとした街が見られていいのでは…と余計なお世話で考えたりもする。大人になったことを自覚したのは、奈良の底冷えに凍える唐招提寺の冬枯れの庭の美しさに気づいた時だった。
見学を終えて外に出ると吉田山の麓で、吉田神社の鳥居が見えていた。記念館は重森三玲の住居だった場所で、その前は吉田神社の神官の住まいだったとのこと。学生の頃、授業サボってバイクの後ろにぶーんと乗せてもらい、吉田神社の境内でぼんやり読書に耽ったりしたなぁ。もしかしてあの頃以来の再訪ではないだろうか…と、遠い目で歩いていたら、…ん?…!!!!!!と、立ち止まって撮影。あたりに誰もいなかったけど、何故こんなところ撮ってるのか不審者みたいだっただろうな。
夢楼!!と書いてモンロウと読む…!!モンロウって「夢楼」の中国語(普通話)読みなのだ。この名前つけた人、モンローファンで中国語に縁がある人なのでは…?それだけの共通項で仲良くなれるか不明だけど、名付けたの誰ですか…!と大興奮。さすがに知らないお家の呼び鈴を鳴らすような不届きな真似はせず(写真撮ってるだけでじゅうぶん不届き…)成す術もなく夢楼の前を去った。探偵ナイトスクープに投稿しようかしら。夢楼、大学の周りにありがちなワンルームがいくつか連なった2階建ての小さなアパートだった。夢楼とは、大きく出たね…。