CINEMA STUDIO28

2016-05-16

しないこと

 
京都タワーって、
 
 
宇宙SFに出てきそう
ロケット…最新じゃなく一昔前のロケットっぽい
 
 
昨夜、近所の友人のリクエストで「インターステラー」を家のスクリーンで観た。ロードショーも名画座でも逃したけど、家のテレビサイズじゃなくて、なるべく大きなスクリーンで観たかったとのこと。私は丸の内ピカデリー、早稲田松竹で観てこれで3度目。どちらの映画館でもフィルムに撮影にこだわりのあるクリストファー・ノーランの望みどおり?フィルムで観られた。
 
 
さすがに3度目ともなると物語の展開はもちろん、セリフや宇宙にまつわる知識もそれなりに覚えてきていて「ワームホールの形状は?」と聞かれたら「球体」と即答できる私がいる。事前知識が必要なように思えて、そんな場面ではセリフの中でさりげなく用語解説していたりもして、練られた脚本だな、と思う。
 
 
いつも観終わると、クリストファー・ノーランの頭の中って…と他の映画でも思うことをしばらく考えるのだけど、彼が創造のための集中力をキープするために、携帯電話もメールアドレスも持ってないというエピソードが好き。アシスタントに連絡が入り、重要な案件はプリントアウトされて本人に届くらしい。
 
 
何かをするために、その人が決めて実行している「しないこと」に興味があって、クリストファー・ノーランの「しないこと」は真似してみたい。真剣に携帯を持たないことも考えてみたけど、フォローしてくれるアシスタントがいるでもなし、周囲を混乱させそうなだけだから踏みとどまった。持たないことはできないけど、集中力を削がれない工夫はできるはずと思って、あらゆるSNS(アカウントだけ保持して殆ど使っていない)のアプリをiPhoneから削除、電車の中では鞄にしまい本を読むという制限を始めてしばらく経つけど、これまでの人生で一番読書量が多かった高校時代と同じぐらい、今、本をたくさん読めている。示唆を与えてくれてありがとう、クリストファー・ノーラン!
 
 
その他のエピソードもなんだか微笑ましく、ジョブスみたいに洋服がユニフォーム化しているとか、紅茶好きでフラスコに入れていつも携帯してるとか、流行に全く興味なさそうで、頭の中は宇宙の妄想でいっぱい…な、クリストファー・ノーラン的人物、かなり好み。ずいぶん前に観たきりの過去の映画も改めて観てみるべく、冬のジョニー・トー祭に引き続き、初夏のクリストファー・ノーラン祭開催せねば…
 
 
と、さっき、ぼんやりクリストファー・ノーランのこと考えながらお風呂に入ってたら大きく揺れた。入浴中に大きく揺れたのが初めてで、成す術もなく混乱…。